「すごいHaskellたのしく学ぼう!」を読んだので振り返る

大学の図書館で「すごいHaskellたのしく学ぼう!」(原題: “Learn You a Haskell for Great Good!” )という本を見つけたので、夏季休暇の長期貸出期間に借りて読んでみました。

備忘録ではないですが、感想を残しておきたいと思います。

感想

通販サイトなどのレビューにも全く同じ感想が掲載されていましたが、この本ではモナドについてかなり良い抽象的なイメージを持てると思います。ファンクターとアプリカティブファンクターの発展としてのモナドという説明は、モナド≒ Maybe モナドという間違ったイメージを起こさせない、重要なものです。

また、単なる文法解説書ではないので、 Zipper のようなデータ構造のような実用的な考えも出てきます。 Prelude に出てくるような関数も、もれなく実装と共に型も示されているため、型によって支援されていることも実感できました。

型推論ができるようになった C# でも、まだ型を書くのが冗長・面倒臭いと思っていましたが、 Haskell の型推論は楽でした。オブジェクト指向言語も関数型言語に近づいているのだなとも思いました。

全体

Haskell を以前勉強した際には、文法事項と簡単なアルゴリズムの組み立て方しか身に付きませんでしたが、この本では Haskell での考え方を知る良いきっかけになると思います。

かなり有名な本なので、図書館で探せばどこかにあると思います。数回借りて、ゆっくり読むのをオススメします。